資金繰りくらい理解しろ

今日は定例のコンサル仕事、もなんねんも続いているクライアントだ。中小零細企業の社長も大体、役員を名乗っている奥さんも経営のことはまったくわかっていない。何年も前から指摘していることが、いまだに実現しない。

単純な資金繰りだ。当月、いくら払って、いくら、出ていって、現金はいくら残るか、これを資金繰りという。今月どころか、先月の実態もわかっていない。ましてや来月の予測など、まったくできていない

当該企業は、現預金が減り続けている。売り上げが上がった、下がったで右往左往、粗利も私が、計算するまでわからない。

経営者に試験はない。とくに2代目は、ほとんど苦労せず、仕事を引き継ぎ、社長の名前だけでやり過ごしている。それは倒産する。一方、社長としてのプライドは高い。

ほっておいて、倒産すればいいとは言えない。爺業員は安月給で働いている。なんでもいいが、間違っていてもいいが、1万円単位で来月の資金の出入りを次回、訪問するまでに作っておくように命令した。

零細企業のほとんどが、似たようなモノだ。貸借対照表はともかく、そっめき計算書くらい理解してほしい。政府は、経営者資格を作り、受からなければ、法人経営をやらせるべきではない、が古くからの私の持論だ。