ファッションデザイナーのインタビューと東京ガールズコレクションの批判

なんだか、ラジオで、90年代のコムデ、ヨージが人気だと半端なファッション評論家が言っていた。グローバルがキーワードらしい。私は、90年代、バリバリのファッションジャーナリストだった。川久保さん、ヨージさん、菊池武雄さん、熊谷TOKIOさん、ポールスミス、エリオフィオルッチ、アランミクリ、いい時のアルマーニ、ラルフローレン、その他、数え切れないほどのファッションデザイナーにインタビューしてきた。そうだ、ゴルティエもインタビューした。

私の服はほとんど、90年代のコムデである。
 
その背景に加藤和孝さん、小西ヨシユキさん、パシュの細川さんがいた。デザイナー乱立時代ではあったが(小西さんは自己破産、相当、身内に迷惑をかけたようだ)それなりに面白かった。小西さんの初期のニットは、ビートタケシが着ており、正直、助けてやれよ、という気分だ。
 
ファッションは、マスコミによって乱用され、消費される。ゾゾタウンのおっさんは、ファッションを理解していないゆえに適当に成功した。あの服装でファッションを語るべきではない。金はあるのだから、ボスくらい着ろよ。
 
少なくとも、ファッションに真剣に向き合ってきた私としては、東京ガールズコレクションは、ファッションではない。あんなモノ、売れ筋の切り売りと、10代のネイちゃんに対するロリコンの流れである。だから、私は、儲からないのだ。今は、売れていないし。
 
コレクションで、席を取り合うおスギとピーコ連中を私達は「関取軍団」(当時セツモードセミナーの長沢節先生もご存命だったが、関取軍団とは一線を画していた)いって馬鹿にしていた。だが、今思うとそれだけ情熱があった、とも言える。

TOKIOさんのブルゾン 無理して買った