楽しい貧乏

日本全体が、何やら、貧乏になっている。インバウンド、中国人と韓国人の無駄使いを喜んでいる。タクシーの客も多い時は、半分くらい、外国人だ。一方、日本人は、ともかく短距離のビジネス客が多い。それか、介護がらみの病院客、水商売女性、チンピラ風若者だ。
なんだか、日本人が、貧乏になっている。テレビのグルメ番組を見ても町中華だの、ラーメン食べまくり、だの、私がこよなく愛する立ち食いそばの特集だの、私は好気ではないが、ルベットラオチアイ的な高い店は出てこない。
テレビ通販も同じ、品のないオヤジが、品のない歌手を相手にいかに自分ところの商品が安いか、を競い合っている。健康食品も定番、放送後30分以内なら、もう一箱サービス、そんなのばかりだ。
最近、目立つ葬儀屋のコマーシャルも。家族葬だの、明確な会計だの、安さを競い合うようなコマーシャルだ。
背景には、日本全体の貧乏があるが、もう一つ、流通革命がある。メルカリ、ヤフオク、ネットセール、やってない人は、たぶん、ご老人を除いていない。
タクシードライバーを始めて、着るものがどうでも良くなった。高額な機械式時計をたくさん持っているが、タクシードライバーには、役に立たない。タクシーの制服、それにG-SHOCK、機能性は、十分だ。G-SHOCKは、メルカリで5000円以下で、2本購入した。
 
今日、息子が来訪した。とは言っても自動車で10分ぐらいのところに住んでいる。38歳ぐらいになる息子は、私が高校生時代に買ってあげたモンクレーのダウンをとりに来たようだ。当時も高かったが、何やら、プレミアムアイテムになっていて、ネットで10万円以上で売れるそうだ。
 
日本は貧乏だが、豊かだ。タクシーなんか、乗る必要はない。バスと電車を使えば、ほとんどのところに行ける。生活保護も充実しており、私の知り合いの息子は、38歳で、福岡に移住、生活保護で暮らしている。知り合いは北陸でも有名な税理士事務所の3代目で、すでに事務所は、部下に譲って、自分は悠々自適に音楽活動、息子は生活保護、離婚歴3回、私には、本質的には理解できない人生だが。
 
私は宗教上の理由で、離婚はしない、と20歳代の頃宣言して、今も変わらない。妻に対する愛情も当然、あるが、ルールは大切だ。結果的に孫3人、住宅ローンはあるものの、今売れば、お釣りが来て、それで質素なマンションくらいは、現金で買える。
 
タクシーの運転手をなぜ、始めたのか?もう少し、お金が欲しい、という属人的な理由はあったが、それ以上に私が、他の世界で通用するか、どうか、確かめたかったことも大きい。
 
明日は、明日の風が吹く。コンサルの仕事は、そうでもない。そうとう、悪質な心でないと明日の風についていけない。とくに最近蔓延している補助金がらみのコンサルは、代書屋に成り下がっている。企業の内容など、どうでも良く、補助金が通って、成功報酬が取れれば、それでハイさよならである。補助金倒産が、増加していることは間違いない。
 
タクシードライバーは、少しだが、慣れてきた。深夜はやはり、辛くなるが、その時は遠慮なく休憩をとる。