破産取引先からの呼び出し、弁護士との交渉に立ち会う経済産業省認定診断士

破産がらみの話が来た。私のクライアントの取引先が破産した。少し複雑で、その取引先には、売掛と買掛の両方がある。私は、ほっとくようにアドバイスした。ところが、破産管財人の弁護士から呼び出しがかかったという。どうやら、管財人は、破産した取引先の設備や材料を金に変えようとしているらしい。

設備は老朽化しており、使い物にならない。原料在庫も消費期限ギリギリで、とても引き取れるようなものではない。どうやら、管財人は現場も見ずに、私のクライアントに業務引き継ぎを定案したらしい。

クライアントは、当然、関心がない。多少の損は覚悟しても、縁を切ることを望んでいる。そこで管財人との交渉に私も立ち会うことになった。一言、関心がない、と言って仕舞えばいいが、一般の起業家は、裁判所やら、弁護士やらに異常な権威を感じる傾向にある。

あんたが弁護士なら、私は、経済産業省が認めた中小企業診断士である。診断士と弁護士、ジャンルは違うが、専門性は同じである。真っ向から、勝負してやる。素人の弁護士に経営に関してガタガタ言われる筋合いはない。