ヴィトンの財布

よーく見ないとわからないが、ヴィトンの財布だ。私の使い方も粗いのだが、結構華奢で、3年くらいで糸がほつれてしまった。ヴィトン銀座で買ったモノだが、銀座に修理に出すと異常に時間がかかり、さらに価格も高い。

私が住んでいる街は、川があり、その周りには、皮職人が多く、生業を営んでいた。東武線沿線なので、皮職人の本場の浅草周辺から、川の水を求めて、移り住んだことが推測される。私が、幼い頃、川の水で皮をなめす景色をうっすらと覚えている。
 
そのせいかもしれないが、探すと専門の皮職人が、今でも何人か存在している。私が、懇意にしている1人は、伊勢丹系の有名ブランド、それ以外のブランド別注を手掛けている。私のヴィトンは、その人に修理を頼む。何より、気楽で価格が安い。店はなく、工房兼自宅で作業している。
 
このお財布は、しっかり直っている。ヴィトンらしくないモノが欲しかったので、派手なブランドロゴは付いていない。ただ、今更、取り出してみると、結構、味がある。妻に買ってもらったモノでもある。私が今、使っているのは、その職人さんのオリジナルだが、これはめっぽう、頑丈にできている。
 
たまには、ヴィトンも使ってみる。大切に痛めつけないように。